『シガテラ』
体内にシガテラ毒が蓄積した魚を食べることで引き起こされる食中毒の総称。シガテラを起こす魚は300種とも500種とも言われ、この毒を持つ魚は熱帯、亜熱帯のサンゴ礁に多い。シガテラ毒は、海藻に付く渦鞭毛藻の一種「Gambierdis-cus toxicus」が作り出す。「シガトキシン」とその関連毒。この藻類を巻貝や小型魚が食べ、これらを大型の魚が食べる。食物連鎖で毒が蓄積されるため大型魚ほど毒性が強い。
この毒は加熱しても消えず、食後30分から数時間で症状が現れ、神経系、消化器系、循環器系に異常がみられる。「ドライアイスセンセーション」という症状が特徴的で、温かいものを冷たく感じる。死亡率は低いが、回復は比較的遅い。世界で毎年約2万人が中毒を起こしている。
厚生労働省は、シガテラの危険があるとしてハタ科6種、フエダイ科2種、カマス科2種の取り引きを規制している。東京都は、フエフキダイ科2種、アジ科2種も規制対象に指定している。 
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『潮目』
水温の低い海流と水温の高い海流が交差する海面の境界線。泡や海藻、木片などが集積するので目で見ても分かる。
水温の低い海水と高い海水がぶつかると、低いほうの海水が下降することで養分に富んだ海水海水が上がり、プランクトンが繁殖。餌を求めて魚が集まり好漁場となる。また、温度差が10度以上にもなり、塩分濃度も異なるためさまざまな魚が集まる。
平均水温が20度に達する黒潮と、5度前後の冷たい親潮が三陸沖でぶつかる潮目が有名。黒潮のような常に方向が変わらない海流の接触だけでなく、外洋の水と沿岸の塩分の薄い水が接触する潮境に発生しやすい。潮の満ち引きによる潮流や河川の真水が海に流れ込んだ場所や、発電所などから出る暖かい水と海水の境目にも見られる。 
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『赤潮』
海水中で微少な生物が異常増殖し、海水の色が変わる現象。水の色は増殖した生物によって異なり、赤くなるとは限らない。主な要因は生活排水など人間活動により海へ窒素とリンが過剰供給され、海水が富栄養化するため。河口域や内湾で発生しやすい。
異常増殖した生物によって被害を受ける生物は異なる。ラフィド藻類の「シャットネラ」はハマチやマダイの養殖に被害を与える。シャットネラは養殖魚の残餌でも発生、有害物質を分泌し、魚のエラの機能低下、血液の酸素運搬能力の低下、浸透圧調節不全などを引き起こす。
カキやアサリなど、特に二枚貝に被害を与えるの渦鞭毛藻の「ヘテロカプサ」。魚やエビなどの甲殻類には影響がない。1988年に初めて確認され、瀬戸内海や九州北西岸域など西日本で発生。日本より早い時期(1983年)に香港で発生している為、外来性生物の可能性が高い。また、養殖が盛んな地域と発生地域が重なっており、人為的活動による分布拡大の可能性がある。 
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『アスタキサンチン』
カロチノイド系色素で赤色を示す。海水に住む生物の体内に一般的に含まれる。サケ類の身・卵、マダイの体表、エビ・カニなどの甲羅の色はアスタキサンチンの色。
アスタキサンチンは植物プランクトンが生産する。それを動物プランクトンが食べ、さらに魚が食べる・・・というように食物連鎖で蓄積される。ハワイなどでは、淡水性緑藻類のヘマトコッカスを培養し、天然アスタキサンチンを生産している。
アスタキサンチンは老化を早める活性酸素を消去する抗酸化作用を持つといわれる。さらに、同作用による免疫力を保ち、動脈硬化を予防する効果などもあるという。
養殖業界ではマダイ体表の色を天然物に近づけようとアスタキサンチンを使ってきた。近年は、抗酸化作用が変色を遅らせるなど身質改善に寄与すると、多魚種の飼料に使われ始めている。飼料添加物の規格などを規制する飼料安全法(飼料の安全性の確保及び品質の改善に関する法律)に基づき基準が設けられている。 
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『ギバサ』
秋田や山形、新潟などで食されている海藻で、ゆでて切るとねばねばする。秋田ではギバサ、山形ではギンバソウ、新潟ではナガモなど、土地により呼称が異なる。
学名はアカモク。7メートルほどに成長し、赤褐色の木のようにみえることが名前の由来。褐海藻ヒバマタ目ホンダワラ科に属する。
切って叩くとモズクのようなヌメリが出る。多糖体食物繊維のフコイダンという成分が含まれるためで、生活習慣病の予防などにつながるとして注目されている物質。東北や北陸ではワカメやコンブが豊富にとれるため、元来食用ではなかった。長いギバサは漁網にかかり、捨てられたり、畑の肥料の一部になっていた。 
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